書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

職人

最近読んだ、ある小説にこんなくだりがあった。主人公はイラストレーター。「○○(主人公の名前)は芸術家を気取る前に<職人>を自称し、せっせと作品を創ってはあちこちに売り込む努力を重ねてきた・・・・」この気持ち良くわかるんだよね。見えない誰かに…

その向こうに

今回の旅ではたくさんの海を見てきた。瀬戸大橋からの潮流、土佐湾、宇和島の港、伊予灘、春霞の向こうに浮かぶ島々、無人駅からの広がる瀬戸内の海。時に幸せな気持ちで、時に物思いに耽り。点が線へとなってゆく。こんな美しい海や夕暮れはコンピューター…

微笑みの街

人ってこんなにも暖かいんだと感動させてくれた夜。またひとつ心の旅のページに宇和島という街が加わった。今朝は早朝しか営業しない看板さえない幻のうどん屋「やまこのうどん」へ。なんか地元の人になれた気がして嬉しかったな。この街でもらった微笑みと…

線路は続くよ

高知から愛媛へ。念願の四万十川へ。トロッコ列車に乗り五感が刺激された。一幅の水墨画のような景色に感動し、撮影することを失念。そして四万十川に別れを告げるとここ二日の日常的な田園風景。すっかり見慣れてしまったので読書タイム。もうすぐ宇和島に…

いごっそう

土佐の料理と言えば鰹だろう。店のオヤジさんは頑固そうで不骨であったかい、まさに土佐のいごっそう。高知の銘酒「酔鯨」や「土佐鶴」の芋焼酎をやりながらいろいろ話した。宿泊したホテルの共有PCには広島カープのオフィシャルサイトがブックマークに入っ…

香川にて

汗だくになりながら840段の石段を登りこんぴらさんにお参り。讃岐うどんを食べて駅に戻る途中、映画「スタンドバイミー」状態に。そして陽が傾き出した今、徳島の山間の静かな駅で次の列車を待ちながら黄昏てる。東京の生活では考えなかったことなど音のない…

吉備の国 岡山

岡山駅で桃太郎さんにご挨拶。三大名園、後楽園で花鳥風月を感じたかったけど移動の時間が短いので断念。岡山出身の友人に電話して名物駅弁を聞けば「祭り寿司」との返答。早速購入していよいよローカル線に乗って瀬戸大橋越え。ビール飲みたいけど仕事なの…

四国へ

仕事で四国へ向かってます。岡山から瀬戸大橋を越え香川へ、高知に泊まって翌日はトロッコ列車で愛媛へ。そしてかの有名な「下灘駅」を観てきます。四国は初見参だけど縁ある土地。今回は四国出身の友人たちのコーディネートもいただいているのでディープな…

慈悲

揺れ続けたイタリアサッカー界にふたつの朗報が届いたね。一昨日行われた欧州チャンピオンズリーグでACミランがイタリアの氷室京介(勝手に命名)インザーギの2得点でイギリスのリバプールを撃破し優勝。もうひとつは不正問題でセリエBに降格したユベントス…

我道家

先日の「我道」について。世間にはいろいろな道に生きる人がいる。茶道、華道、剣道、柔道、極道・・・・・・その道を学び、その道に生きる姿勢はそれぞれにオーラのようなものを発している。つまりはその道を究めようという覚悟があるから。己はどうかとい…

Goal! 2 不発

一般公開を待てるわけもなく、試写会に行ってきた。「Goal! 2 」。前作は号泣だったのでかなり期待値高めでいざ。しかし・・・・不発。涙腺は微動だにしなかった。この映画、3部作で次回で完結なんだけど、今回はその橋渡しみたいな感じ。サッカーのシーンは…

新宿救護センター5周年コンサート

新宿歌舞伎町のど真ん中、伝説の歴史的キャバレー「クラブ ハイツ」で偉大なるイベントがひらかれた。根幹で生きる男 玄さん率いる新宿救護センターの5周年のチャリティーコンサートに参加してきました。ロビーに展示した書き下ろしの作品「我道(がどう)」…

A rolling stone gathers no moss.

-転がる石に苔むさず-もっとも勇気のある行動とは待つことだと思う。待てる人は覚悟と強さがある。しかしまだまだ未熟な俺は行動して前進を選ぶ。何かが生まれ、何かを感じる。昨夜は恒例のアコースティックライブイベント「やきとり不良倶楽部」で魂を転が…

言魂 完成

明日の新宿救護センター5周年パーティーに向け限定100枚 直筆ポストカードが今朝ほど完成。これまでの手法に、新たな技法もトライしていろいろ見つめることと発見に満ちた時間だった。当日は会場内にも大作を数点発表。600人来場のひとりでも多くの人の魂に…

酒場でDABADA

生意気ながらも付き合い酒や体裁酒は断るようにしている。平たく言えば好きな人か好きになりそうな人としか杯を交わさない。会社員時代に嫌な酒を飲まされてからそう誓った。だから酒場ではたいていハッピーさ。からみも愚痴も怒りもない、情熱と夢とユーモ…

狼たちの午後

へこたれながらもボクシングを始めて早一年半。体を鍛えるということはそれ以上に精神を鍛えることだと痛感する。プロの選手のスパーリングを目の前で見るとその気迫に圧倒される。プロとアマチュアの違いは技術よりも氣。ボクシングは意外な形で書に影響を…

不動心

仕事関連でお付き合いのある大阪のデザイン会社の社長さんから素敵な贈り物をいただいた。小さく英語で書いてあるのは「Success is doing,not wishing.」ー成功は願うものではなく、することにあるー何もしないで願うばかりじゃなく、小さな一歩から行動する…

偶然という必然

高校生の頃に読んだ本の中に「偶然などはない、すべては必然である」という一節があったことを覚えている。わかるようでわからなかった17の俺。偶然でも必然でも、とにかく自然であればいい。しかし不自然なことも大きく解釈すれば自然なことであるからタチ…

sake shake!

最近めっきり日本酒嗜になった。酔うために飲むのではなく、楽しむために飲む。焼酎が動なら日本酒は静。ゆるやかなくつろぎの時間に日本酒はよく似合う。昨夜は左端の「鷲の尾 本醸造無濾過生原酒」を飲んだ。華やかでフルーティーな素晴らしい作品。岩手の…

ボロボロになった人へ

どんな仕事でも本気で取り組む姿は美しいけど、作家と呼ばれることを生業にしている人は本当にすごいと思う。いったいどんな発想と創造力とノウミソなのか見せてもらいたいくらいだ。そのなかでも特に優れた右脳の持ち主の本が現在の移動時の友。「ボロボロ…

言魂 其の壱

14.8×10.1の小さな世界に、今できる自分の世界を反映させようと筆を握っている。激しいもの、優しいもの、叫んでいるもの、抱かれているもの・・・。自分の感情のいろいろな部分から言葉をイメージを表現。まずは第一弾。来週までに100枚描く。今回は絵を入…

黄昏太公望

昨日は結局、葉山周辺の海で11時間釣り糸を垂れていた。炎天下の中、夢中になってさ。秋谷海岸の夕陽はどの季節に来ても美しい。数十分間の生きた絵画を眺める幸せ。たくさんの人に見せてあげたいけど、釣り好きじゃなきゃサンセットまでが退屈させちゃうよ…

正解は・・・

またしても海の上です。この時期は一年で一番釣りに適したシーズンだからね。しかし思いのほか成果があがらない!もう6時間も舟に揺られてます。いつもは飲まないんだけど釣り初対戦の仲間もいて、朝っぱらからビール飲んでます。すごい気持ちいい。心の換気…

oasis

ノエルでもリアムでもなく、昨夜は玄さんたちと新宿「牛のよたれ」へ。牛タンは超絶品。囲炉裏の前で美酒、美食を楽しめる歌舞伎町のオアシス。おすすめの一店です。そしてあいかわらず玄さんは留まることなく、弱者救済のために強気で進んでいた。枝葉じゃ…

あの日の少年

まだ小学生の低学年の頃、当時の自分の夢はラーメン屋か、バンドのドラマーになることだった。うどん屋でバイトしているシンガーだった時期はあったけど、今は何の因果か創作書家なぞを名乗ってやらせていただいている。今でも時々子供の頃のいろんな出来事…

STRINGS

TOHOシネマズ六本木ヒルズで「STRINGS」の先行ロードショーを観に行ってきました。デンマーク生まれのドール・ムービー。世界中のクリエーターに注目されている作品のジャパンバージョン。映像や見せかたなどかなり斬新で面白かった。こうしていろんなものに…

悪戦拳闘

昨日、ジムでマスボクシングをした。軽めのスパーリングのようなもの。何発もパンチをもらった。顔面を守る部分の無いヘッドギアをつけていたたため鼻にヒットしたパンチに思わずゲームを止めたほど。今日も顔面が痛い。相手は20代前半で俺より10センチほど…

Have some fun!

Bostonの松坂の調子が良くない。メジャーのボールの相性、マウンドの高さ、寒さ、バリテックとの配球の組み立ての違い・・・などいろいろあるだろうけどそれよりも気になるのがぜんぜん楽しそうに見えないことだ。あれほどの強心臓でも有形無形のプレッシャ…

アジアからの風

タイ、シンガポール、インドネシア、マレーシア。アジアを何箇所か旅してきたけど、必ず行く場所、それがフードコート。その土地のローカルフードから中華、インド、ベトナム・・いろんな料理が楽しめる。おまけに半端なく安い。衛生面の不安など気にせずな…

見ざる、聞かざる

教育特区の活用で世田谷区の全小中学校で「日本語」の授業というのをやっている。「国語」ではなく、「日本語」。違和感を覚える人もいるかもしれないけど、俺は大賛成。正しい伝達術としてあるべき「国語」と美しさや儚さなど情緒的なものを持つ「日本語」…