書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

感じるとは勘じること、それが流れを生み出す

先のアメリカのワールドシリーズ、日本のパ・リーグCSシリーズ、改めて勝負事は流れを掴むことだと痛感。特にメジャーリーグ、9回、11回の二点差を追いついたカージナルスの第六戦の勝利は世界一への流れを完全に引き寄せた。技術を凌駕する瞬間、それは紛れ…

東京がポッカリと快楽の口を開る午後

この二日、飲まずにジムと創作活動に勤しんだ。昨夕、トレーニングを終えてジムのサロンでノートを広げ言葉をいろいろと巡らせていると、となりの席のお父さんが美味そうにスーパードライを飲んでる、その誘惑にもマケズ。今朝も5時に起きてひと作業。なので…

太陽が素晴らしいのは、すべての塵を輝かせることだ

ゲーテの名言です。日々こんな美しい言葉がスラスラと出てくればいいのだけど。とりあえずは、太陽と過ごすことだけは実践している。秋晴れの気持ちよさが筆を運ばせる。窓際で陽を浴びて作業。陽光差す静けさの中、気持ちいい筆時間。とにかく陽が当たる場…

山を登るならまず、靴を履くことだ

九州出身の同い年の女社長とサシ飲み。もう長い付き合いだ。年が一緒だってだけでも話は深くなってゆく。痛みと歓喜を感じながら進むべき道だが…九州出身だからモツ鍋って発想くらい単純に行けばいい。渋谷「権屋」、塩もつ鍋、素晴しい。しかしこの店の発祥…

生まれもったたったひとつの想いを書く

今朝六時、富士に対峙し、いつものように新呼吸。澄み切った秋の凛とした空気が心地いい。朝一番の筆は日課となっている卒業記念品制作。自称日本一名前を書いている男が彼らの未来に想いを紡ぐ。11月3日の麗澤大学学園祭では一文字感字の書き下ろし。皆さ…

魚に泳ぎを教えることはできない

知ったようなことを言っても伝わらないのだ、響くのは自分の心から生まれ落ちた言葉だけ。今日のタイトルはそんな意味なのではないか。最近魚釣りの夢をよく見る。昨夜も海外の海の河口浅瀬で、スピナーベイト(主にブラックバス釣りに使うルアーの一種)で…

看板のある店に看板出さぬ仕事に励む

食べること、飲むこと、語ることが好きなせいか飲食業と絡む仕事にゆかりが深い。こういう活動をしているから当然感じることなんだけどやっぱり温度がある場所には筆文字は合うと思う。いつもありがとう、地下アジトの新作コースター。感字コースター。ひと…

ベランダから日本の美しさを静かに飲み干す

作業場に篭り、ひとりひとりに作品を仕上げ、窓の外に目をやれば暮れなずむ東京。カメラを持ってベランダへ。茜に浮かぶ富士よ。見とれ、手を合わす。その後、渋谷に画材を買いに出て、肉でも喰らって行こうかと思っていたけど、あの富士を拝んで日本の心が…

パズルを完成させるためには違うピースを合わせる

いきつけの地下アジトに長崎五島列島から活き伊勢海老入荷の報を聞きつけ参上。タイカレー×伊勢海老。ハンセン×ブロディ?ジョン×ポール? オグ×シオ?ロマーリオ×ベベット?隆×京平?タイソン×カス・ダマト?ボニー×クライド?秋刀魚×ビール?前田×大島?肩…

ひとりに向くことが大きなエネルギーを生む

昨日ある企業のインタビューを受けた中で今後はどのような活動をしてゆきたいか?と聞かれた。答えはシンプルだ。「ひとりへと向かった作品を創る」ひとりひとりと対峙して言葉を紡ぐ。これが大きな柱。直感という脳幹を根源としたエネルギーを働かせ。今朝…

磨いても磨いても足りないからまた磨く

昨夜はある飲食店で試食とメニューの打ち合わせ。料理17品、アルコール8杯を終えて、ワインをゆっくりいただく。そして後日筆入れ、となる。現場の空気を感じてから、最後に書く。で、お客様にとって始まりになる。 書いて終わりじゃなく、書いて始まる。そ…

十年先にふと思い出せる言葉になれるよう

そのときはさっぱりわからなかった言葉の意味がいろんな経験を積んでゆくうちにあるときに目から鱗なんてことがある。言葉が残って、活きている。それだけでいい。それがまた新しい縁や気付き(築き)になれると信じて筆をとる。都内の中学校の卒業記念品と…

人生これから感動、汗動、勘動

節目には海がいい。お台場の海を眺めに。ココニシカナイモノを感じる旅を往け。節目には酒がいい。お気に入りの中野「ゆきだるま」。ファミリーと祝いの酒。短命の華美な切り花よりも土に根を張る、樹(氣)がいいじゃないか。ココニシカナイ、ジンギスカン…

一つになることで僕らは未来へゆける

めでたいんだかどうかはともかく。十月十八日、こうしてまた新しい誕生日を迎えることができました。公私とも流れが変わったこの年に、日本に生まれたことの意識を突きつけられたこの年に。目が覚めて、富士山(見えなかったけど)の方角に手を合わせ、筆を…

グラスに揺れる深紅の感謝を飲み干す夜に

昨夜も助っ人バーテンダー。その前にマッサージ。荻窪「キラ整骨院」バッキバキの肩の凝りと腰を解してしただき、試合開始。昨日は盛り付け担当だったので、トレーシーや朴 贊浩のようなダメ助っ人にはならずに頑張りました。自家製チーズディップ肉じゃがコ…

一度どま け死ん限い 気張いやんせ

昨夜はアジトにて助っ人バーテンダー。ラミレスやマートンほどの助っ人打棒があればいいけど、空砲切ってゲームセット、途中からカウンターで飲んじゃいました。還暦を迎える鹿児島県人10人の宴席に出会えた。方言フェチにはたまらぬ「かごんま弁」。最高のB…

そのまっすぐで美しい心が理運を紡いだ日に

昨日からひたすら黙々と書き続けています。日本中に飛び立ってゆく。すっかり冷え込み、冷たい麦茶から暖かい万能茶に変わりました。カフェインの一切が飲めないので酒以外の飲み物に選択肢はそんなにない。お茶とジャズと墨の夜更け。今朝も6時前に起きると…

メバルかく語りき、中身、中身が大切なんじゃ

風邪と先日の食事の油が合わなかったための胃痛と職業病の腰痛と血行障害の淵から少しづつ這い上がってきました。身体が資本であることを痛感し、ありがたく筆をとらせていただきます。先日、近所の居酒屋で新作を発見。といってもこれらを描いたのは十年く…

無心になるために鍛練の旅を楽しむ

一般社団法人日本駆け込み寺 玄さんの講演で日本財団へ。 客観的に観て、頭の回転の速さに驚愕です。台本のない人生が為せるリアリティ。人助けとは「溺れるている人を救うこと。しかし陸に上げたらその人が自分の足で歩いてゆけるようにすること、過度の干…

この川は歓喜の海辺へと続く、長く蛇行した川

小さな世界でも見渡せば嫌になることも多い。目を瞑ることもできるけど、その中にも輝く美しさを見失いたくない。きれいな場所に行く。きれいな世界で生きる。キレイゴトではない、純粋な世界へ。泥に咲く蓮のような。そのための一歩。自分を蹴り上げて、黙…

時間をかけただけの、想いを描けた場所で

前にもちょっと書いたけど、俺が創造の森を歩くきっかけをくれた人のひとりが従姉妹のKちゃん。父のお兄さんの娘。親戚筋で唯一長い付き合いをしている。美大を出て、海外で絵を学び、教員になり、今は校長先生になるためにさらにチャレンジをしている。優し…

音にならない言葉で僕らは語り合った

昨日は父の姉のお墓参りと、父の妹が亡くなられたので線香をあげに群馬の渋川、伊香保へと車を走らせた。優しい従姉妹が気を使ってよく喋ってくれるおかげで無口番長としては有り難いかぎり。置物となって静かにかみ締めるのも悪くない。赤城、榛名の麓を駈…

歓喜とため息に覆われた朝の街を見下ろして

束の間、実家に戻ってきた。父の描いた柚子。従姉の描いた白百合。俺にもその血は少しは流れているはずなんだがな。ふるさとは空が大きくていい。写真のごとく、そこはおもちゃ箱かジオラマか。夢や、悲しみや、愛や憎しみや喜びや願いがちりばめられた。午…

なぜなら俺が手に入れたのは 救いの歌だけだから

昨日の朝イチのサウナが悪かったのか、いよいよ風邪を引いた。自己管理の甘さに忸怩たる思いを抱え、風邪薬と栄養剤を注入し、ソファでブランケットをひっかぶってうなっていた。今朝も6時に起床、空模様に倣い晴れ晴れとはまだいかないがもうウダウダ言って…

目標を掲げるから今を見つめることができる

大好きな店「あかね」で近隣の友と一献。そりゃまぁ美味い。安くて美味いんじゃなくて美味くて安い。毎日の繰り返しの中、「いいかげん」にならず「良い加減」であることはなかなか大変なこと。張りすぎず、弛まず。 風邪ひいた俺が偉そうに言えないか。 目…

雲(くも)無心にして岫(しゅう)を出(い)ず

昨日は禅語を読み耽り、一心不乱に筆をとった。心が不乱でなかったから。形に、目に見えるものに、囚われることなく。不安や執着はそこから生まれる。「本来無一物」なのだ。今朝も6時から筆をとる。朝は美しく、太陽は断酒粗食の昨日を褒めてくれるように強…

同じ溺れるなら、水たまりより海の方を望むよ

1990年から2000年前半に活躍したイタリアのサッカー選手、大好きなロベルト・バッジョの言葉。「僕が知っている”ドーピング”はただひとつ、努力だけだ」足りないときこそさぼってはならないのだ。昨夜はステキな仲間と語らい、変わらぬパワーに満たされまた…

過ぎ去っていないからそれは今を伝える言葉になる

今週末から岐阜県の各務原市で催される作品展に出す作品をいろいろと吟味していた。今回は個人的に震災のことが根底のテーマにある。関西方面の方たちにも作品を通して伝えたい言葉、感じていただきたいという想いがある。数年前に書いた作品の言葉が現在に…

毒も薬にして悲願の花を咲かせましょ

ジムへ向かう道に咲く曼珠沙華。彼岸花とも呼ばれ、夏の終わりと秋の深まりを告げる花。こんな可憐に見えて有毒植物。昨日の日曜日、朝からまる一日作品創り。それはまったくもって幸せなことだが、俺の身体にも毒は回る。激しい首周りの血行障害とスペシャ…

諦めないことがきっかけを作る

昨日は新宿歌舞伎町駆け込み寺にて、引きこもりについてのセミナー。ひきこもりから脱出した体験談、ひきこもりの事例、出席者との質疑応答、また目の前のたったひとりを救うため、セミナー前後に個別面談。いつもの知った顔ではなく、当事者の方々のイベン…