今日は父の命日、
8年が過ぎた。
いろいろあって、ほとんど会話の無い親子関係だったけど
最期の半年はそれを埋めるように一緒に過ごした。
どんな風に接したらいいか難しかったけど
告知された終わりに向かって二人だけで過ごした日々は今となればいい時間だった。
車椅子を押して歩いた菜の花咲く道。
つきっきりの病室から見上げた真夜中の満開の桜。
疲れもピークで病院の周りを俯いて歩いていたら顔に見えるビオラに心が和らいだ。
記憶や思い出が形や匂いにある。
毎日、花の絵を描いているけど、
昨夜はこれを描いてみた。
父から最後にもらったプレゼント。
今も時を刻んでいる。
後悔なき時を。