書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

逢えば閃光

花粉の飛散が少し落ち着き、花見ラン。 ひとりで桜を見るとオヤジと最期を過ごしたこの季節を思い出す。

桜、菜の花、線路沿い、陽光、 治療の施しようもなく、余命わずかの中、 車椅子を押し病院の側を歩いたっけ。

ふたりで黙って歩いていると 声を絞り出すように小さな声で「アイス、食べたい」って泣けてきたんだよな。 生きることをおしえてくれた。

夜は生きるを体現する一日一生の人、玄さんと一献。 歌舞伎町「しゃぶ与志」 しゃぶしゃぶ屋でありながら 極上の寿司屋並みの魚の圧倒感。 肉に至っては言わずもがな。

日本酒傾け、陰から陽、悪から善、濁から清、地べたから天、救われるから救う、いろいろ語った。

ヒリヒリする篤き生き様。

大書のご依頼を頂き、 イメージがパッと開けた。

逢えば閃光、

生身で対峙することがいかに大事か。

今に「生きろ、活きろ」。