書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

鰻 かぶと

思いもよらぬお誘いをいただき。

食べログうなぎ部門全国で2位、予約の取れない超名店、池袋「かぶと」。

15時と17時の2回転でこの日は17時からの回に。

養殖と天然の食べ比べのお任せコース。

まずは襟、頭の部分からスタート。

これ一発で決まり!第69回NHK紅白歌合戦のトリのサザンオールスターズがトップに出てきたくらいのインパクト。ユーミンでなくともキスしたくなる味。

それぞれの部位を関東風、関西風で出してくれます。

中でもこの尻尾が美味い。

取れ高が少ないのと鮮度の関係で他では出せない部位がどんどん出てくる。

お客さんへの配慮、説明など完璧にこなしながら目の前で生きたままの鰻を大将が裁き出します。

全体的に写真が雑なのは、私が興奮している証ですw

途中でこれ、心臓。生きてます。そのまま飲み込みます。

ひれ、肝、レバー、くりから、いろんな部位が職人によってこれ以上なしって加減で供されます。

ハートランドをチェイサーに日本酒が進む。

天然と養殖の頭を見せてくれます。色、肉質、香りの違いを知る。

この状態で動いています、動画も撮りましたがちょっと上げるのはやめておきます( ・∇・)

これはもちろん食べませんよ。

そしていよいよ。

白焼き、ドンっ!

わさびありません。鮮度よ身の旨みが凄すぎるので必要としません。

この後、天然の白焼きも出たのですが完全に異次元です。

続いて蒲焼き、ドドンっ。

ここぞとばかりに食べきれないほどの鰻を頼みましたが鰻の未体験ゾーン、不思議とすっきりと胃に収まって行きます。

ラストの天然の蒲焼きは酔いつつも明確な違いを見せつける一本。

ご飯は少なめにしましたが、それで我慢できるわけもなくおかわり。

肝吸をいただき約3時間の夢のコースは終了。

先代はとても怖くて有名だったそうですが、二代目のご主人はとても柔らかで気配り目配りがきき話もお上手。

食材や技術も抜きん出ていますが、この接客に学ぶべきことがたくさんありました。

店を出て、「美味しかった」、その後に「気持ちよかった」と言わせる店はそう多くありません。

表現者として尊敬できる、そんな名店「かぶと」でした。

ご馳走様でした。