書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

最期までロッケンロール!

訃報があると想いを馳せる。

コンプライアンスなんてプラップラで ガバナンスなんてガバガバな寛容な時代でもあったけど、 人間くささが芸に反映されている人が多かった。

クールでスマートな「お仕事」って感じじゃなく、 言いたいこと、やりたいこと、伝えたいこと、喚起したいことが 表現や仕事の中にあった。

「自分が好きなこと」というより「誰かに伝えたいこと」が強かった、 だから感動や衝撃やリアリティがあった。 自己満足や小さなコミュニティーの互助ではなく、 大きく人間に訴えかけてくる。

ミュージシャンも作家も政治家も芸人も写真家もデザイナーも料理人もアスリートも。

  中学の頃、録画した「ニューイヤーロックフェス」を何度も観て コワイ世界だけどゾクゾクが止まらなかった。 今年も一月に深夜の「ニューイヤーロックフェス」(NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL)を録画して観た。

今年はあの人の歌っている姿が観たくて。 車椅子で声を絞り出すように「朝日のあたる家」を歌われていた。 破天荒で無頼で、でもとても繊細で温かい人だったんだろうな。

ロッケンロール