書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

時間をかけただけの、想いを描けた場所で

前にもちょっと書いたけど、俺が創造の森を歩くきっかけを
くれた人のひとりが従姉妹のKちゃん。父のお兄さんの娘。

親戚筋で唯一長い付き合いをしている。
美大を出て、海外で絵を学び、教員になり、今は校長先生に
なるためにさらにチャレンジをしている。
優しい旦那さんと幸せな家庭で、子供ふたりを育てている。
5歳上だけど変わらず若々しい。
目標を持った人生を歩む人ならではのエネルギーに満ちている。

先日の墓参りも一緒だったんだけど、帰り際次回の銀座の個展に
出す作品を観てほしいということでアトリエにお邪魔した。

日常にこれがあるなんていいねぇ。

俺が15歳の頃、Kちゃんとふたりで群馬の田舎の光り輝く夜空を
見上げながら聞かせてくれた、絵の難しさ・楽しさ、世界の画家の話、
当時のニューヨークのパワーの話、覚えている、そして時々思い出す。

彼女は俺がプロでやっていることを尊敬してくれるけど
俺にしてみればいつまで経っても追いつけない
感性を刺激してくれる偉大なる先輩だ。


同じく群馬の父の姉の娘のSさんから車での帰り道、
榛東村にある「岩田養鶏場」の卵をいただいた。
Sさんはいつもさりげなくて、さらりと優しさと思いやりを出せる人。
料理好きなことも知っててくれてて、
他にも庭で採れた野菜などいっぱい手渡してくれた。

帰京した翌昼に早速いただいた。

山の中で生まれた高級な卵に合わせて、
好物の秋刀魚もお洒落にしてあげた。

秋刀魚の香草焼き 自家製野菜トマトソースと

お決まりの黄身だけを箸でつまんでみたりして。
濃いっ、TKG。

そしてなぜか子供のころを思い出した。
昔はこういうものを食べて育ったからだろうか。

道は蛇行しながらも前に伸びている。

時間を経て、重なってまた進んでゆく。

見上げる空はつながっている。