家族で赤城山の麓にいる伯母を見舞う。
病院のベッドで寝たきりで言葉を発せない叔母。
そっと手を握る、
そしたらぎゅっと握ってくれる。
暖かい。
そして柔らかい。
言葉がなくても心に伝わるんだ。
病院を後にし、叔母の娘である従姉の家に。
彼女がたてる抹茶をいただく。
画家であり、教師であり、陶芸や日本の粋に生きる従姉妹は
俺に多大なる一流を教えてくれた人。
書家としての始まり、
ニューヨークの路上に突き動かしてくれたのも
彼女と群馬の田舎の星空を見上げ
絵の勉強でニューヨークで暮らしていた
話を聞かせてくれたからだ。
偉大なる姉ちゃん。
掌、足の裏。
人に触れ、大地を感じるところに
感性と神経を注いで生きよう。