「是空カレー」
カレー道、もう深く潜ります。誰でも普通に美味しいのを作るのは、やはりタイプではないw
作りたいのはえぐるほどのスパイスの波状攻撃。
今回、禁断?のスパイスに手を染めます。
見た目からヤバイです。
名前は「ヒング(アサフェティダ)」。この佇まい、名前からしてイリーガルなニオイがしますが、ジャイアントフェンネルの根から摂れる樹液を粉末にした整腸作用、鎮静効果のあるれっきとしたスパイス(ハラルマークのお墨付き)。
しかし、このスパイス、ホントのニオイの方がイリーガル!臭いの果ての臭さ!
だってこのヒングの世界的な別名…
「悪魔の糞」!!!!
このいかがわしいボトルをさらに瓶に入れて保管する人もいるほど。
でもこのヤバイやつ、加熱すると深煎りの玉ねぎのようないい匂いになるのです。
ヒングの説明、長かったですね、早速作ってみましょう。
「是空 チキンカレー 」4人分
材料
- 鳥もも肉500g
- 玉ねぎ1個
- ニンニク3片
- しょうが適量
- パクチー2本
- トマト缶
- 水200mL
- さらだ油大さじ3
- バター適量
- 塩小さじ3程度
- はちみつ小さじ1
- ▼ホールスパイス
- クミンシード小さじ1
- カルダモン小さじ1
- マスタードシード小さじ1
- スターアニス一個
- ベイリーフ1枚
- 獅子唐3本
- カスリメティ
- カレー リーフ
- ▼パウダースパイス
- コリアンダーパウダー大さじ1
- クミンパウダー大さじ1
- ターメリックパウダー小さじ1
- カルダモンパウダー小さじ1
- クローブパウダー小さじ半分
- カシューナッツパウダー小さじ1
- カイエンヌペッパーパウダー少々
- ガラムマサラ大さじ1
- ヒング五振り
今回はしっかりレシピ化!
まずはホールスパイス達と曲者ヒングを入れて
テンパリング。
パチパチと爆ぜていい香りがしてきたら玉ねぎ投入で飴色になるまで中火で根気よく炒め続けます。
焦げ色くらいに色づいたところでトマト缶をザザッと、ニンニク、生姜を入れて水分を飛ばすように煮詰めてゆきます。
ポテッとなったら弱火にしてスパイスイン!
ガラムマサラは仕上げに使うのでそれを除く全てを。
全て入ったら中火でしっかりと炒めて油と熱でパウダーの粉っぽさをなくします。
ヨーグルト、カレーパウダー、ニンニク、ケチャップで二時間ほど寝かせた鳥もも肉を入れてさらに炒めます。
水を入れて10分くらい煮ます。
仕上げに
ガラムマサラ、はちみつ、カスリメティ、
パクチーと塩で味を整えて完成。
フレッシュなスパイスが香るこの瞬間、フライパンごと食らいたい気分。
順番と火加減を間違えなければ、意外と簡単なんです。
今回も湯取りしたバスマティライス で。
夜は出張カレー屋こうじ。
食べる人の「美味しい!」と笑う顔がモチベーション。
創りだすものが誰かと繋がる喜び。
書も絵もそう。
日々これのみに生きる。