書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

暑い一日、汗をかいたぶん、感動は増えてゆく

昨日は松戸献灯まつり。
あちこちで生でやってきた。
過去の点が輪郭を描くーー

半端じゃない暑さ、ギラつく西陽。
汗が止まらず熱中症寸前。
鼓動も早鐘を打ち、倒れる寸前、コンビニに駆け込み涼を取る。

復興市と名付けられた会場もちょっと外れにあるタフな環境。

しかしやることは変わらない。
12年前、孤独を抱いて座った、クソ寒いニューヨークの
路上パフォーマンスを思えば楽勝だ。
そして夢はそこで生まれるのだ。

7年前、拙書「流されず流れてゆく」をリアルタイムで
購入してくれた方が長い年月を越えて来てくださった。
歴史の証人と感動の出会い。初めてと思えぬ語らい。

そしてまだ表参道の路上でやっていた頃に
書いた人との10年ぶりの再会。
当時18歳の女の子がたおやかな素敵な女性となって現れた。
あれから10年、当時書いた作品を今も飾ってくれいているとのこと。

この日は実家の福島県富岡町のお母さんと一緒に来てくれた。

富岡は警戒区域、一時帰宅で帰った故郷は
帰り住むことの出来ない悲しい現実を突き付けられる。
俺は理不尽と憤りと繋がりと願いを胸に
家族7人の名前を入れた詩を紡いだ。

一丸だ、一心だ。
お互いに涙を禁じえない再会。
しかし最後の笑顔に未来を描く。

ほかにも、実に本気な人間交差点
書いた人数じゃなく、本当に濃密な三時間だった。

千葉の素晴らしい仲間、金光社長、田中さん、三好さん、
ありがとうございます、この場を借りて深謝。

このイベントに呼んでいただいたハワイの朝日のような山川さん、
永遠の不良少年・勉さん、本当にありがとうございました。

会場にはスタッフ300人強の「One Heart」Tシャツが溢れ、心を繋ぐ


終演後、大船渡の大漁旗揺れる夜空を見上げる。


8月9日、暑い夏の一日。

東北に、長崎に、表参道で仰ぎ見た10年の年月に。
見上げる空はつながっている。