書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

LDK 牧

よく聞かれるんですよ
「高野さんクラスになるとどこでランチするんですか」ってさ。

海の見えるホテルの最上階でローストビーフが売りのブッフェですか?とか
裏路地の小さなブラッセリーで白ワインですか?とか
オープンテラスの一角で読書しながらベトナム料理ですか?とかさ。

ノーだね、
俺クラスになると違うわけよ。

嫌味なこたぁ書きたかねぇが俺クラスになると…
サテンよ、
サテン。

テラス席で小さな犬がスマしてるカフェじゃないぜ。
Wi-Fi?そんなものはいらねぇのさ。
なんせBGMさえないんだから。

店の名前も「LDK 牧」。
なんだそりゃぁ⁉︎
飲食店としてまったくシズル感のないネーミング、最高だろ?

そして出て来たのがコレ!

ネーミングが「他人皿」、
鶏卵と鶏以外の肉だからこそ他人丼って名前が成立するんじゃないの?
なんて凡庸な考えは持つんじゃないぜ、
カレーとナポリタンで他人皿。

スプーンの大きさから察しが付くと思うけどスゲェボリューム。

ナポリタンの量のみで昭和感だけ模した
軽薄な飲食チェーン店の一品のボリュームをはるかに凌駕してるぜ。

玉ねぎとピーマンもソーセージも入ってないが
これ以上の味のバランスはないっていう完成度。
カレーはいわゆる洋食屋の黒カレー、手仕事感バリバリ、個人的にも大好きなヤツ。

キャベツも細く、パリッと均一。

写真にはないがフライも食べたけど
揚げ油も新鮮、いい温度でサクサク。
ここ最近では一番美味い揚げ物。

たくさんあるメニューすべてを手作りしている
こちらの店の初老のご夫妻の品格がまた素晴らしい。

料理もそうだけど、この方たちに人がつくな、
そう感じさせる温かい人柄が滲む。

賛否はあるだろうけど小さな店のランチのかきいれどきにして
食後にコーヒー付いて喫煙もOK。

以前この近くの作業現場で友人のタカハシくんと偶然会ったんだけど
まだその現場ならここを薦めたのになぁ。

笑顔の素敵なマダムが帰りも外までお見送り。


偉そうに書きましたが
帰りは右手にお持ち帰りパックが。

そうさ、俺クラスになると
量が食べられない上に胃弱なのさ。