書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

夜となく、朝となくその向こう側へ

忙しくてもだいたい月に10本くらいは
映画(DVD)を観る。深夜にスコッチを飲みながら、
明け方に目を覚ませばベッドにもぐりながら。
しかし映画に関しては大変な偏食家。
そんな中、最近のヒットはこの二作。

「The Last King Of Scotland」

1970年代にウガンダで独裁政治を敷いたイディ・アミンが、
大統領に就いてから独裁者へとなるまでを、主治医となった
若きスコットランド人の目を通して描いた作品。

もう一作
「Blood Diamond」

1990年代後半の「ブラッド ダイヤモンド」を巡って
シエラレオネでの激しい内戦を描いた社会派映画。
“紛争ダイヤ”“血のダイヤ”とも言われたダイヤモンドの
不正な取引を問題提起した作品。

奇しくもどちらも舞台はアフリカ。有名な作品だから
観たひとも多いと思うけど、人間の欲、エゴ、脆さ、
勇気、更正、平和いろいろ考えさせられたね。

「Blood Diamond」の中でこんな内容のセリフが
あったんだ。思わずメモにとっちゃったよ。
性善説を信じたいが、現実を見ると違う。
みんなただの人なんだ。善悪は行動で決まる。
悪人でさえ一瞬の愛情があれば人生に意味を
与えられる。正しい道の選択は難しいんだ」
俺も性善説を信じている。環境が人を変えて
ゆくと思う。だけど環境や人生は望むものばかりではない。
それをどう受け止めるか、受け入れるかで
善悪の道を大きく左右してゆくんだよね。
やっぱり誰もがただの人なんだ。


先日、世話になった人を亡くした。

足りなくて苛ついている日々だけど見ててね。