俺は書道の大家でもないし、書の世界で偉い奴にも
なろうと思ったこともない。向こう側の人にいわせれば
なる資格がないということもあるだろうけど。もっともだ。
俺はただ好きでそしてこれで自分自身救われてきたし、
社会とまたたくさんの人と繋がってこれた。
そして喜びや感動みたいのを知ってもえらえたら
嬉しくて、幸せだから命をかける覚悟でやっている。
アドバイスをしてくれる師匠も、愚痴を言い合える
同僚もいないけどこれで俺はいいと思っている。
書の世界の技術や理屈も大事だろう。
でも上手いのなんか出来たってちっとも満足できない。
イメージのままに出来なくて穴があれば入って春まで
隠れていたくなるときもある。でも、すぐにでてきて
またやるぞ、恥かいても人の前で表現するぞってなる。
技術でも道具でもなく、大切なのはなにかやっと明確に
なってきた。
子供のころ、こんな棒っきれに釣り糸と針と餌をつけて
夢中になってハヤとか虹鱒を釣って遊んでいた楽しさ。
あれはきっと基本であり、永遠なんだろうな。