書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

韓国家庭料理 漢陽(ハンヤン)

モノよりも経験を残してゆきたい。

人にも商品より体験を贈りたい。

それこそいろんな経験を重ねてゆく中でそんな風に思うようになりました。

 

もらう人は嬉しいのか分かりませんが

形よりも心には残るんじゃないかと。

 

そんな体験を仲間達と共有してきました。

 

御徒町の「韓国家庭料理 漢陽」

もうこの佇まいだけでそそられます。

周りは住宅地でポツンとある、拒絶さえしてるんじゃないかという雰囲気、それもいい。

 

オモニ、ワンオペ。

 

・日本語はほとんど通じません。(予約の電話はかなり怖いそうです)

・メニューはありません。

・愛想なし、日本的なサービスを期待してはいけません。

・ドリンクは冷蔵庫から自分たちで取り出します(他のテーブルは初めにドリンクを頼まなかったようで怒られていました)

・キムチのおかわりは自分たちでとりにいきます。

・基本オモニの言われるがままに従う形になります。

 

それでもなんだか居心地が良いです。

店内も韓国の街の食堂という感じ。

まずは本場の辛さのキムチが出てきて、カスで乾杯。

名物サムギョプサルの他にもカムジャタンやチヂミなども頼もうとしたら「やめろ」と断られましたw

 

そうでしょう、だってこの量ですから!

3人前でおそらく2キロ超えてるんじゃないでしょうか。

いい大人が食べる量ではないですが、なんか楽しいです。

ペースが下がるとオモニがやってきてシートが焦げるから早く焼けとキレ気味に肉を鉄板に投入してきます、なんか嬉しいです。

 

結局食べ切れるはずもなく、残りをテイクアウト。

マッコリをもう少し飲みたかったのでチヂミをオーダーしたら

韓国語で「テイクアウトするくらい腹一杯になったんだから、やめろ」とw

めんどくさくてやりたくなさそうw

 

でも最後はテーブルに来てずっと話してました。

韓国語ができないので自分はそばで聞いてるだけでしたが

ニコニコ笑って大声でよく喋って、あぁこんなオモニ、韓国に行った時いっぱいいたなと思い出しました。

 

韓国のノワール映画なんかでも、名を馳せるワルがこういう店でオモニに怒鳴られながら安息の一杯をやってるシーンがよくあるけどそんな感じ。

 

帰りには入り口まで出てきて満面の笑みで両手を振って見送ってくれた。

 

日本的サービスでは見たことない、親戚かなんかかと思わせる心からの笑顔。

 

日本にながら人間味満載の韓国裏町食堂旅。

 

 

二軒目は和食屋の個室で日常生活に戻れるようリセットw

 

実に楽しい経験でした。

 

こういう店、また探して行ってみよう。