闇を彷徨ってた15歳の少年の気持ちを奮わせた一枚のレコード。
心を開くことがうまくできなかったけど、
レコードを聴いている瞬間だけは気持ちが昂っていた。
そして少年はギターを持った。
やがて人前で演奏をした。
自分を表現すること。
救われたのだ。
今もずっと。
このレコードから始まったのだ。
デビューから40年、今持って現役。
7月9日、約束の夜を迎えに約束の場所に行った。
THE MODS 40TH ANNIVERSARY LIVE ENCORE「続・約束の夜」日比谷野外大音楽堂
雨の伝説は引き継がれなくてよかったです。
ほぼ定刻にスタート。
昼の暑さを纏いながら一曲目のS.O.Sで「人は地球の独裁者なのか」とバンドは吼える。
全体的にも時勢を反映したような選曲だったと感じる。
Voの森山達也氏の変わらぬ妖艶さとカリスマ。60歳半ばを過ぎてなおその輪郭はぶれない。
日本のミックジャガーという領域に入った。
体型も変わらず、昔の曲もキーを下げたり、歌い回しをいじらない潔さの裏にストイックさと怠らないケアを感じる。
客は少し前の方に陣取った連中が大声出しまくりや写真撮影、泥酔など緩みまくっていました。
でもいい歳なので終盤には騒ぎ疲れ、飲み過ぎて大好きなバンドの演奏の中でへたりこんで寝てました。
やっとミュージシャンも表現する機会を得られてきたのに、見る側がコントロールできないとはなんとも恥ずかしい。
本編のラストは「パズルシティを塗りつぶせ」、当時観に行った1984年の渋谷公会堂の終演後客電がついた中での予定外のアンコールで会場がパニックなった興奮を思い出しながら。
アンコール、「霧中のドライヴ再び/解放区まで」、「揺れ動く胸のコンパスを行こう/俺は俺さ/どうにもならない」「想い出に生きるほど俺は大人じゃない」そんな歌詞が都会の空に浮遊する。
アーティストと時間を共有できることの素晴らしさよ。
ロックはやせがまん、
暑い中、黒シャツにタイトなパンツにブーツで立ち見。
さすがにあちこち痛くなりましたw
翌日は短パン、サンダルで選挙に行ってきました。
そして愛する日本とTHE MODSを思いながら。
いつもとは違うタッチで。
退路ヲ断ッテ前進セヨ