書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

静かなる熱がゆるやかに沸騰する

ロスに滞在していたときに住んでいた家の
息子ジェイソン(当時26歳)とメキシコ人街を
歩いていたときにジェイの友人に会った。
その友人に俺を紹介するときに「Quiet man」と言った。
実はあまり英語が喋れず寡黙にならざるをえなかった
という裏事情はなしにしても「Shy guy」ではなく、
「Quiet man(静かなる男)」と評したあのシーンを
俺は今でも嬉しく、鮮明に覚えている。

実は寡黙でも静かでもなく、松岡修造ばりの俺ですが
男でも女でも、静かな人に惹かれるのは確か。
寡黙さは誠実さ。

椎名林檎を探して深夜の歌舞伎町を徘徊。
女王はいなかったけど知り合いの店を6軒もはしご。

沖縄人、ユウキ。こいつもまた静かで熱い男。
太陽の国の生まれだから原色率が高いファッションです。
昨夜もビーサンで歌舞伎町を闊歩するやつ。
島人とはなぜかウマが合う。

融和とは時間をかけてゆく作業。
立て板に水で饒舌な人よりゆっくり心でうなずきあい
咀嚼してゆくほうが信頼は深まってゆく。

少し経験を積み、言葉じゃないその向こう側の想いを
理解できるようになった。だからベラベラと喋る必要もない。

感謝と誠実さと冒険を忘れることなく歩いてゆけば
そこに歓喜の花は咲く。