書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

自由で孤高の旅

小学三年生、少年野球チームに入って初めてユニフォームをもらった時の 感動を今でもはっきりと思い出すことができる。 背番号29のピッカピカの白いユニフォーム、黒い袖のアンダーシャツとストッキング、 黒光りするベルト。グローブは兄貴のお下がりだったけどそのユニフォームに 飛び上がって喜んだことを覚えてる。

やがてユニフォームはドロだらけ、穴だらけになった。

15歳、働いた金で初めてギターを買った感動もまた。

やがてギターは傷だらけでボロボロになった。

使い潰して自分のものになる。 もっとモノを大切に使わなくちゃいけないんだけどね。

大事なものこそ綺麗に丁寧に扱うよりも 興奮して無邪気に戯れて汚れてゆくほうがね、それもいいと思うんだ。

「ちゃんと」が「想像力」を凌駕するなんてつまんねぇ。 今でも好きなもの描いていると手が真っ黒。 爪は一年中、墨か絵の具で汚れてる。 感情や情緒があってこそ。 想像っていうのはいつでもどこでも自由な旅ができる。

そんな自由なひとり旅をしてみないか。