実家に戻り母から見せられた一枚の写真。
父と愛犬ペル。
25年以上前の写真だな。
生前ほとんど笑った顔で話したことがなかった父。
自分が閉ざしていたからだったと思う。
縺れた部分を探すにはいろんなことがあって簡単ではない親子関係だったけど、最期は少し近くなれたと思ってる。
笑った顔は珍しく、そうさせてくれたのは愛犬ペルのおかげかな。
可愛い女の子だった。
この写真を見ながら母が「雷の日に家を飛び出して行って見つからなくて、何処かで恐怖に震えてたんだろうね、でも翌朝には裏の玄関の前でお座りして待ってたのよ」と話してくれた。
ちゃんと家という帰る場所を認識してたんだね、ペルも。
ペルは一番可愛がっていた母に抱かれて虹の橋を渡った。
今、
大切なものや人を意識しながら、いろいろ整理している最中の夏。