書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

一途

昨夜帰京。

大切な部分を道中に記していなかったのでそこのところを。

24日午前中、玄さんと比叡山の飯室不動堂長寿院へ。
車を降りてその空気感にふっと力が抜けるよう。
千日回峰行を満行された藤波大阿闍梨師とお会いさせていただいた。
一昨年の秋、医者より父の余命宣告を受けたとき
玄さんの計らいで藤波大阿闍梨師の元を訪れ、癌封じの祈祷とお守りをいただいた。
そのお守りを父は有り難くとても大切にし、最期まで側にあった。
残念ながら力尽きたことと、感謝をお伝えしたかったことが果たせた。
藤波大阿闍梨師は千日回峰行の荒行をされたとは想像できないほど
穏やかで自然体で寛容で暖かな方。
「超える」とはこうなんだと1メートルの距離で感じる。
山からの水が轟々と、高倉健さんも滝行された場所。
本尊は不動明王、強さ険しさの内から生まれる慈愛や救済。
そんな人と旅してきたのだ、
となればもちろんここで玄さんとツーショットやるでしょう。

「超える」、「超える」。本当にいい時に訪れることができました。

そして大阪に入り揮毫。
心を取り戻す
それは一途に、愚直に、ひたむきに。
                      <イベントの写真は若生 貴大氏撮影>

目に見えないことを創造し、感じ、表現してゆく。

人は人から教わる。


来場された方、支えていただいたスタッフの方々、
この旅で出会い、語り、飲み、笑ったすべてのみなさん、
そして一緒に空を辿った玄さん、ありがとうございました。