書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

歓喜なるテーブルの上で秋は微笑む

以前から楽しみにしていたスペシャルな
夕餉に「せお」さんへと向かいました。

この日は事前に予約を入れないと食べられない
「店主厳選素材コース」。スペシャルです。
誕生日は来月ですが。

食欲と同時に写真欲も刺激されます。

一遍の物語のはじまりは静かに。

この国は季節を食べるという素晴らしさがある。

カワハギの肝はとけるなくなる贅沢な儚さ。
人偏に夢ではなく、魚偏に夢でもいいでしょう。

大きなボタン海老。あまりのうまさに・・・

こ、こわい・・・。リアクションを間違える始末。

のどぐろちゃんです。のどぐろの干物を食べた
友人のブログには「他の干物との違いがわからない」と
書かれていましたがこれは違います。
魯山人は「この刺身は三日前に陸に揚がった鰤だ」と絶賛。
焼いてもうまいよ魯山人
ここのお店は料理だけでなく、器も素晴らしい。
もひとつ魯山人先生の名言。
「食器は料理の着物である」

松茸のフライ。ビールは何杯目でしょうか。
イギリスのフーリガンのような腹になる前に焼酎にしましょうか。

かにと芋焼酎。こんなタイトルで絵が描けそうです。

〆はもちろん十割蕎麦。今回は産地違いの蕎麦を二枚
いただきました。


料理は芸術です。その感覚を魯山人先生は見事に
伝えてくれます。最後にそのお言葉を。
「良い料理には盛り方の美しさ、色彩の清鮮、包丁の冴え、
すぐれた容器との調和、それらに対する審美眼がなくては
ならない。また、佳味を賞している席、即ち建築物に就いての
審美眼がなくてはならない。さらに林泉の幽趣、あるいはその
境の山水に対する審美眼もなくてはならない」