書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

セイギノミカタ

ある日の午後、自宅に一本の電話。

「○○警察ですが高野さんですか?」

警察に褒めれることはなにひとつ心当たりはない。
その逆は過去にあったとしても・・・。
身構える俺に彼は続ける。

「遺失物届けが出ているキーケースらしきものが
届けられているのですが」

1月27日のブログに書いたキーケース紛失事件
から約20日。な、なんとあきらめかけていたキーケース(鍵)
が届けられていたのだ!!!!!

早速取りに警察に赴く。
確認後、書類にサインして手元に返ってきた。
どうやら紛失した現場を通りかかった人が近くの交番に届けて
くれたらしい。
東京のど真ん中、鍵はともかくキーケースはいいものだったから
それだけでも盗まれてしまったと思っていたけどこうして
今、ここにある。正義を貫く人がいたのだ。

で、思った。これはけしてラッキーじゃないんだと。
俺は疑っていたんだ。盗まれたと思い込んでいた。
(困っている人がいる)と拾った人は思ったんだろう。
だから届け出た。わざわざ交番まで行って。
至極まっとうなことかもしれないけど俺はいろいろ
考えさせられたよ。生き馬の目を抜く、冷たいと
言われる東京でこんな実直な人がいるんだ。
まず、(困っている人がいる)っていう気持ち、行動を俺は
学ばせてもらったよ。見つかってラッキーなどという安易で
自分勝手な気持ちじゃなくて。

今回、拾ってくださった人はこのブログを見ているわけも
ないけど、そんな気持ちを込めて一筆書きました。

人の思い、優しさに深く感謝、感動。