ハプニングまみれの人生だから、まぁ慣れた。
しかしねぇ。
なんと、闇を切り裂く高速バスが第一目的地の仙台に
着く前にまさかの追突事故。
乗客に怪我はないものの、
警察を呼んで実況検分、
大幅なタイムロス。
やむなくバスを降り、仙台駅まで歩く。
国分町しか知らないので、検分に来た警察官に
仙台駅までの道のりを聞いていると、同じバスの乗客が
一緒に駅(最後は俺が乗るバス乗り場)まで案内してくれた。
駅までの30分、朝の市内を二人で歩く。
彼は岩手の一関の実家に帰るところだった。
今回の目的などを話しながら、
俺たちは駅前ターミナルで握手をして分かれた。
最後に彼は
「そういう想いで東北に来てくれてありがとうございます」
と言った。
東京で暮らす彼にも東北人の矜持がある。
美しい魂がある。
現在仙台で次なるバスを待つ。
本来なら石巻に着いてる時間。
さぁ、時間は取り戻せないが、トラブルも
出会いも丸がかえで石巻に向かいます。