書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

叙々苑 それは浜田山

二十代後半の頃、生活費以外給料を食事と酒に全ツッコミだった時期がありました。

職場が六本木だったので分不相応なものを金もないのに興味本位と田舎者が六本木いるゼという変な高揚感と優越感で毎晩飲んで食べていました。

 

その中でも月の交際費を圧迫しまくっていたのが叙々苑です。

それでもあの雰囲気とブランドに魅せられ、会社が支給してくれたベルサーチのスーツで行ったものです。

カルビの皿に乗ってる飾りのデンファレ要らないからもう少し安くしてくれと心で呟きながら通っていました。

タカノ狂乱の時代です。

 

時は流れ、成熟した今、注目焼肉屋

叙々苑」です!

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あれ⁉︎な雰囲気ですか。

 

〈かの叙々苑が唯一暖簾分けを認めた店〉とか

〈かの叙々苑の社長が創業前に働いていた店〉とか

〈かのキムタクも来てる店〉とか

真偽は知るよしもないこの叙々苑ですが

そんなことよりも今のワタシが求める昭和の家庭的焼き肉屋の風情がたまらなくそそられます。

 

小上がりにロースターという最高のシチュエーション、

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家族経営のようで雰囲気もいい。

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どれも気を衒わず、デンファレも飾らず、家庭的な美味さなのもいい。

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マッコリもススム。

これは写真用でちゃんとグラスに入れていただいております

(昭和はこんな注釈もいらんかった)

 

たくさん食べ、なんだか穏やかな気分で帰路につきました。

 

食べ方、飲み方、飲む相手、

いろんな経験を経ていろいろ変わって心地良くなった。

 

食べる時は作り手を思うようになり、

自分が表現してつくるときは受け手のことを思う。

 

いつもこんな風に考える状態までで飲むのをやめられたらいいけど

そこのところは未だ二十代であります(°▽°)