書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

微笑みのとき

昨日の午前のアート書道教室はタイの方が2名で来てくださいました。


会話は英語メインに日本語と、「サワディカッ」「スースーガン」「コップンカッ」の知っている3語のタイ語で楽しく進行。


教室では基本的な流れはwebなどで公表しているのですが、アドリブ(セッション)大好きな私としては目の前の人柄や想いを感じて変えることもしばしば。

望んでいるリアルを、空気から察知することを、これこそがライブだと思っています。

 

今回は基礎をやった後に、タイの魅力を書道で表現するという課題に取り組んでいただきました。

作品をお見せできないのが残念ですがそれぞれにイメージが伝わる素晴らしい作品ができて、即座に思ったのがすぐに写真撮ってタイのご両親に送りましょうと。こんな時勢ですし。

個人的にも30年前に行ったバンコクプーケットの熱く、穏やかなタイの風を想起させてくれました。

 

他にもいろんなテーマで書いてもらいましたが、ただでさえ難解と言われる日本語(漢字)に明確なストーリーを乗せて見事に表現できるのは素晴らしかったです。


「やる前はテクニカルなこと(修正)が中心だと思って難しいと感じていたけど、こんなに想像力を使って楽しくストーリーを考えて書けて楽しいです」と、英語だったのでこちらとしては勝手に意訳し感想を捉えましたw


さすがは微笑みの国のお二人、終始穏やかな笑顔でいい空気。

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スタッフが駆け回るほどたくさん書きました。

 

事前にそれぞれのリクエストにあった言葉も書きました。

一人は「天賦」。

理由を尋ねると「持って生まれた才能や力を大事にしながらも、それに甘んじることなく努力や勉強をしてゆくことを忘れないようにと思ってこの言葉を大事にしています」。

 

もうひと方は「生き甲斐」。

「タイにいた時に覚えた言葉です。日本人は生きる目的を見つけることで強く、ポジティブに困難にも立ち向かえる。そういうところに惹かれ好きな言葉になりました」


このブログを見てくれている人は日本人だけかと思うけど、

 

んー、

 

凄くね!?

 

嬉しくて、響いて、私も思いを受けて

書いてプレゼントしました。

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生きるは苦しくても力強く、甲斐はブレない軸を持ち(甲)、隣人に手を差し伸べつながるイメージ(斐)で。

 

濃密な90分。

 

予定調和のないライブは人間の、感性の、情熱のクロスロード。

 

人として、日本人として、書画家として、飲んだくれとして、

年齢も性別も国籍も何一つ関係なく小さくともリアルな繋がりの中で
学び、成長して感動を共有してゆこうと思うのでした。

 

人間の感性って本当に凄いですね。