書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

蒼の太公望

週末の伊豆稲取
釣りと美味い金目鯛を食すためにここを選んだ。

小さな漁港の街。
早速、釣具屋に入って情報収集。しかし無人
何度か声をかけて、奥から出て来た無愛想な鼻毛ぼうぼうのオヤジ。
開口一番「悪いけど、なんも釣れないよ。」
俺のいくつかの質問にも生返事でまともに取り合わない。
それよりも奥の部屋のテレビの続きがきになる素振りの鼻毛オヤジ。
「餌?そんなもんないっ!」と宣う。
挙げ句には
「ライトタックルだかなんだか知らないけど、
 下田とかよそでやってこいっ」と怒鳴って
奥のテレビの部屋へと客を残し消えて行った。

稲取町民とのコンタクトなのに、イメージ最悪。

タカノ、その辺負けず嫌いですから、火ぃ着きましたよ。
「釣ってやる!」と。

宿のチェックイン前にキャスト。

チェックインして、またキャスト。

日没の露天風呂に浸かり、

金目鯛を堪能し、

食後また海に繰り出しキャスト。
根がかりを取る最中に竿を根元からボキッと折ってしまった。
(ちくしょう、鼻毛オヤジ…)と理不尽に心で呟き
あきらめずに漆黒の海に釣り糸を垂れる。


翌朝、生まれたての太陽を浴びてキャスト。

気持ちいい。いつまででもやれるよ。
そして竿がブルルと。

穴釣りでソイをゲット。

チェックアウト時間を大幅に縮めて熱川の磯で根魚狙い。

なんてったって竿が折れてリールが使えないから。

…と、ほとんど釣りしかしませんでした。

ざまぁみろ、ハナゲっ!!!

俺は怒りを力に変えてここまできた。
怒りが支えてきたようなもんだ。

こんな海のように穏やかはまだほど遠そうだ。

それでも旅は続く。



絶景温泉の話をしたかったけど長文になり過ぎて書けなかった。
それは明日書く予定。