22歳だっただろうか。
日比谷野外音楽堂で「勇気ある子供達が時代を作る」
っていうロックのイベントがあってそこで「THE ECHOES」
というバンドを初めて生で観た。
熱心なファンではなかったがナイーブで痛みを
内包した歌詞と、翳りがあるU2っぽい曲調もあって
数枚のアルバムは持っていた。
解散後、ヴォーカルの辻仁成は直木賞作家となり、
文化人となった。(小節も数冊読んだ)
その辻仁成さんが「ZAMZA N'BANSHEE
(ザムサン バンシー) 」というバンドを組んで
ロックの世界の帰ってきた。
友人が懇意にしていて、作品も描かせてもらったりもあり
ライブを観に昨夜、渋谷duo MUSIC EXCHANGEへ。
音も前評判も知らなかったステージは想像をはるかに越える
ロック。野蛮だ。子供が夢中になるおもちゃ箱だ。
そう、それがロックだ。
小説家がなんだ、映画監督がなんだ、文化人がなんだ。
ただ単純にこれが好きなんだ。
そんな想いが音を通して客席に溢れてきている。
表現活動だってビジネスの世界とは無縁じゃない。
だけどそこを楽に越えて表現活動は無限なんだ。
叫べ、跳ねろ、もがけ。
苦しみを蹴飛ばす繊細な野蛮さを。
Let's ROCK!