書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

新井貴浩 2000本安打!

試合前の練習では、本人を覗く選手全員が

「まさかあのアライさんが」と書かれたTシャツを着て練習。
誰よりも不器用で、誰よりも一生懸命で、
誰よりも練習をし、誰よりも声を出し、
誰よりも感情をぶつけ、誰よりもくらいつく、
唯一無二のみんなから愛される偉大なるカープの選手、新井貴浩39歳。
昨日プロ野球史上47人目の2000本安打という快挙を成し遂げました。

あっ、このブログで最も支持の少ない我がカープ軍の話が始まってますよ。
1998年大学卒ドラフト6位で入団。
当時は「打撃も守備もめちゃくちゃ」「コネで入ったのか」
「5年でやめるだろう」と周囲に言われていた人。
言葉にするのは簡単だがそれを凌駕するだけの努力と根性が彼を一流にしていった。
07年には尊敬する先輩金本(03年に阪神に移籍)に付いてゆくかたちでFAで阪神に移籍。
移籍会見でカープ愛を語り「辛いです」と涙を流すも、広島ファンから謀反扱いされ「辛いさん」と揶揄される。

しかしカープファンは彼を忘れていなかった。
いつだって全力なプレー、泥臭くボールを追う姿、一生懸命ゆえのコミカルさ。
いや、心のどこかでずっと待ち望んでいたのかもしれない。
もう一度赤いユニフォームに25番を背負う日を。

そして昨年阪神を追われる形でカープに帰ってきた、あのヤンキースのエース格だった黒田とともに。

あっ、カープの話、もう少し続くぜ。

昨日の試合、
二回にエルドレッド、誠也、堂林の三者連続ホームランでいいムードを作り
新井選手二回目のアットバット。
ワンボールからの2球目を鋭く振り抜きタイムリーツーベースで記録を達成!
平日なのに立ち見でぎっしりの神宮。カープファンからはもちろん、
ヤクルトのファンからも大きな喝采を受けました(ヤクルトファンの皆様ありがとうございます)。

実はね、俺もこの3連戦のどこかで行く予定だったのよ(別件が入ったのでそれはそれでOK)。

試合もチームメイトが11得点を新井さんに贈って快勝。
乾杯!
新井選手のこの笑顔と快挙、
家ではあまり飲まない俺ですがひとりで酔うまで飲んだ。

インタビューでもファンとチームメイトと丈夫な身体に産んでくれた
両親に感謝する言葉ばかりで自分のことを一切言わず。

2000本のカウントダウンの試合の中でも強引に打ちに行こうとせず
しっかりファーボールで出塁するようなフォアザチームの精神。

「記録よりもチームが勝つこと」

カープファンはグラウンドで野球をするわけではない。
だけどね、それぞれの置かれた環境の中で何かいろいろと被ったり
考えさせられたり、学んだりするところそうとうあったのではと類推します。

だから新井さんが好きなのです。

長嶋やイチローや野茂のようなスーパーなオーラはなくとも
野球が好きでそこにプレーできる喜びが漲りどこまでも全力でやる姿。

おめでとうございます、感動しました。


まだ、カープの話、続けてもいい?


ありがとう。