自由が丘の和食店のカウンター席。
静謐なる乾杯。
久しぶりにいただくその人の作品。
料理の中に介在する心を見いだす。
魯山人先生の言葉。
「日本人が常に刺身を愛し、常食する所以は、自然の味、
天然の味を加工の味以上に尊重するからである」
素晴らしき料理人。
夢があるということは日々を磨くということだ。
久しぶりに杯を交わしたけど静かに燃える情熱を感じた。
「三度炊く 飯さえ硬し軟らかし 思うままにはならぬ世の中」
ではあるけど、その炎は揺るがない、消えない。
難しいことをシンプルに
シンプルなことを慎重に。