だいそれたことを言う気も、尊大な気持ちも
これっぽっちもないけど、こんな俺でも
誰かに喜びを享受できるならこんなに嬉しいことはない。
この仕事が俺は好きだし、楽しみたいし今だってその延長にある。
昨日、昭島のフォレストイン昭和館で
多摩グラッドライオンズクラブの十周年式典に
呼ばれ、書き下ろしパフォーマンスをしてきた。
個々の話を聞いてその場でその人に言葉を紡ぐという
いわゆる俺の原点であるパフォーマンス。
第一部受付を終えた客人にためにロビーにて書く。
第二部は会場内で。これはクラシックコンサートの模様。
ほんどが60〜70歳の人生の大先輩方だ。
当然書く人たちもそうなる。
うまくなりたい、美しくみせたい、感覚を磨きたい
と思ってやってきたこのパフォーマンスだけど
今はただまっすぐな気持ちで対峙するようになった。
技術なんかじゃなくそこにある時間、目の前の人に
素直に向き合うことが大事だと今更ながらに痛感する。
いつも俺が学ばせてもらっている。
作品を手にした人が涙を流したり、笑顔を見せたり、
喜んでくれる姿に逆に自分自身が感謝している。
多くの出会い、一期一会によって育まれる。
そして今回、この仕事を依頼してくれたのが自分の親父
であることにまた深い感慨と誇りを感じる。
ありがとう。