書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

始めるためには終わらせるということから

先日、ある店で昼からのんびり過ごしたときのこと。

カウンターで鮫の軟骨や塩辛を肴に手酌でビールをクイっと。

オープンして11年、テレビや雑誌なんかにもよく出る店。
ご主人はオープンと同時に一回り下の奥さんと結婚。
現在も夫唱婦随、ふたりで店を切り盛りしている。

結婚を機に携帯電話を捨てた。それ以前の過去を断った。
もちろん現在も持っていない。
ランチを終えて、奥さんは一度自宅に帰り、家事と夕食の準備。
ご主人は店で休憩、夜の仕込み。
夜の営業を終えて、自宅で夫婦で晩ご飯。
このルーチンを11年間繰り返している。
飲みに出たこともこの11年、一回もない。
朝から晩まで一年中、一緒に仲睦まじく暮らしている。
「休みの日は?」
と尋ねると、一緒に買い物に行く。
そして年に一回、長期の休みを取って海外旅行に行く。
もちろん夫婦ふたりで。

いろんな人生がある。
いろんな幸せがある。

そこにいた時間はとても暖かで、
味も繊細で優しかった。



      オスっ!オイラ「モヒ猿」、忘れてないよな?
      ボスが忙しくてかまってくれなかったけど、
      やっと復活だよ!