書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

六月の雨に濡れて

 
 俺が夢に見た暮らしはこんなんじゃねぇと
 思いながら やりたくもない仕事をすると
 はがゆさも時間の中に消えた
 なけなしの日々の温もりも六月の雨に消える
 誰かのことをうらやみながら六月の雨に消える

十数年前、ソロで音楽活動をしていた頃に書いた詩です。
若いです、青いです、悲しげです、ひがみっぽいです。
とてもイライラしていた時期でした。怒りと反発心だけが
あの頃の自分を突き動かしていた。刹那的な快楽にのみ
生き、ほんとひどかったな。けっして雨のせいではない。

昨日、雨に煙る恵比寿ガーデンプレイス周辺を歩いていたら
歩道で自生する紫陽花を見つけた。

花屋にある花も好きだけど、こうしてありふれた景色に咲く
花の生命力とダイナミズムにはいつも感動させられる。

強い根を張って、うらやむことなく、甘んじることなく。


<ワールドカップ 今日の一閃>
「オランダVSコートジボアール
常識破りの攻撃大好き、内紛大好き?集団、オランダ。さっそく一戦目の試合後もロッベンか誰かがチームメイト批判してましたね。ちなみに・・今回はサッカーの話はよけて、そんな性質がよくわかるオランダの話にしましょう。九州程度の大きさしかない人口1,500万人の小国オランダ、国土の1/4が海面下のため自分たちで干拓や防波堤などを造って国土を開拓。「地球は神様が創ったが、オランダはオランダ人が造った」とさえ言われるらしい。麻薬(ソフトドラッグ)、安楽死、飾り窓で有名な売春も合法という、独立心が強く、革新的なお国柄。レンブラントゴッホもオランダ人、そしてサッカーではトータルフットボールの申し子、ヨハン・クライフと芸術性、創造性にも飛び抜けているのである。これほどまでにプログレッシブでありながらチューリップと風車が全面に出てくるゆるいイメージ。こんなビックリ玉手箱なヨーロッパの小国、もうこれは応援するしかないでしょ。