書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

一歩でしかないがその一歩からしか始まらぬ

「The real risk is doing nothing」
(本当に危険なのは何もしないことだ)
という言葉がある。

ニュースを見てても、自分自身にも
このリスクって意味を再認識しないとね。

先日の講演の時、書ききれなかった「感字書」、
感覚が強く残るうちにと思い、帰ってすぐに書いて翌日に送った。
そして後に知ったのだが、受け取られた主催側の方は
言葉が新鮮なうちにその人のもとへと、多忙の中すぐに
すべての人に発送したというのだ。
その後、参加者の方たちからわざわざ感謝のお手紙をいただいたり、
主催された会長は絶版になった拙著「流されず 流れてゆく」を
ネットで中古を購入(まだ売ってるのか?)されたそうだ。

この電光石火の流れがいいのだ。

想いが繋がっている。

すべての小さな一歩が隣との距離を縮めてゆくのだ。

ひとりよがりはつまらないじゃないか。

手を繋ぎ、手の温もりを感じるためには
無駄なことや、遠回りや、非効率的なこともある。
そうやって思いを重ねたり、いろいろ確認しあって
あなたとの手の間合いをつめていくことが
「手間をかける」ってことだろう。

何度も言うけど「便利」なことと「豊か」なことはまったく別なのだ。