ホームパーティーをやるのでスーパーに
買い出しに出かけたときのこと。
とりあえず必要なものをカートに詰め込んでいった。
そして会計をしたら1,500円ほど持ち合わせが足りなかった。
カードに変えるのも手間だったので1,500円分、カートの中から
抜き出していたらそこに店長らしき人登場(実際店長だった)。
持ち合わせが足りなかった旨を告げると意外な言葉が。
店長「ではその分は私が立て替えておきますから、
どうぞそのままお持ち帰りください」
初めて行くスーパーでだよ!?
いくらなんでもそれは申し訳ないじゃない。
だってそのまましらばっくれることもできるわけだし。
でも店長は俺に賭けたんだよ。
身分証明を出そうとする俺にも必要ないですよと。
ありがたくその好意を受けましたよ。
そう、あれから5年の歳月が流れました。
…嘘だよ、すぐに現金持ってスーパーに戻りましたよ。
ん?どっちにしろスーパーに戻るんだったら
また買いにくればいいってことだろ?
なんて野暮なこと言っちゃだめだ。
店長の気持ちが一番じゃないか。
都会のど真ん中、こんな時代のちょっといい人間ドラマでした。
田舎に足を伸ばせば、路地販売でこんなキュートな店長もいます。
素敵な日曜日を。
俺は大きな創作作業を抱えているので午後も筆と戯れます。