書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

ただそこに突っ立てるだけでは扉は開かない

ホームパーティーをやるのでスーパーに
買い出しに出かけたときのこと。

とりあえず必要なものをカートに詰め込んでいった。

そして会計をしたら1,500円ほど持ち合わせが足りなかった。
カードに変えるのも手間だったので1,500円分、カートの中から
抜き出していたらそこに店長らしき人登場(実際店長だった)。

持ち合わせが足りなかった旨を告げると意外な言葉が。
店長「ではその分は私が立て替えておきますから、
   どうぞそのままお持ち帰りください」

初めて行くスーパーでだよ!?

いくらなんでもそれは申し訳ないじゃない。
だってそのまましらばっくれることもできるわけだし。

でも店長は俺に賭けたんだよ。
身分証明を出そうとする俺にも必要ないですよと。
ありがたくその好意を受けましたよ。


そう、あれから5年の歳月が流れました。


…嘘だよ、すぐに現金持ってスーパーに戻りましたよ。

ん?どっちにしろスーパーに戻るんだったら
また買いにくればいいってことだろ?
なんて野暮なこと言っちゃだめだ。

店長の気持ちが一番じゃないか。


都会のど真ん中、こんな時代のちょっといい人間ドラマでした。

田舎に足を伸ばせば、路地販売でこんなキュートな店長もいます。


素敵な日曜日を。

俺は大きな創作作業を抱えているので午後も筆と戯れます。