書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

おかげさん

ニューオープンするお店の壁に筆をすべらせに
サラリーマンと巨人ファン天国、新橋に行ってきた。

SL広場前に噴水がなくなっていた。汚かったもんなぁ。
かつてフジテレビのドキュメンタリーの取材で半年ほど
追いかけ取材をされていたとき、ここ新橋の噴水まわりで
書のパフォーマンスを撮影していた。いつも夜なので
酔っぱらいやへんなオヤジや女がたくさん寄ってきておもしろ
かった。老若男女、どうして酔うとあんなになってしまうのか
とシラフの俺はディレクターといつも苦笑していたな。
当時、平行して夜の新宿の路上でもパフォーマンスの模様を
撮影していたんだけど、そこに泥酔の女性が現れて、失恋
したと一時間半にわたって泣き叫び暴れ、大変なことがあった。
その後、どこかで情報をキャッチしたその女性は後日新橋に
謝罪に来た。この撮影はけっこう無理して押し切って
やっていたので新宿ではヤクザに恫喝され、新橋では毎回
酔っぱらいと揉めていたけどそれもこれも楽しかったな。
社会的に、道徳的にいい、悪いで判断できないところで
人はやらなきゃいけないこともあると知った。

そんな想いが詰まった(それだけだけど)、新橋。

ビリケンさんと書。

たくさんの出会い、たくさんの声、たくさんの経験で
今がある。いつだって「おかげさん」の気持ちだ。