書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

PUJIという男

いろいろと書いてきたけど最後に今回どうしてもかかせない人のことを書きたいと思う。その男との出会いはこんな風だ。現地からの日記にも書いたけど昼間にちょっとしたトラブルがあって気分が悪かった。しかし腹は減るもんでホテルの近くのワルンになにげなく入ったところそこにその男PUJIが笑顔で迎えいれてくれた。ちょっと会話しただけで前から友達だったような感覚になった。結局一時間以上話して笑顔でわかれた。滞在最後の夜も閉店近くに店に行き、閉店後スタッフが帰ったあとも延々とふたりで話した。お互いの夢や、仕事、プライベート、ときにここは東京の居酒屋にいるのかと思うほど熱く、またジョークを飛ばしあいながら時間はするすると流れた。英語で会話してこんなに腹の底から笑ったのは初めてだった。日付が変わってから歩いて数分のホテルの道のりさえもバイクで送ってくれ僕らは握手して別れた。翌日の最終日も朝10時前にはホテルのロビーで待っていてくれ、バイクでデンパサールという街まで送ってくれた。当然こっちがお金を払おうとするといらないと言う。じゃガソリン代だけでも貰ってくれというと「俺はKojiを友達と思って連れてきたんだ、友達からお金を取る奴はいないだろ」と言う。さすがにこっちもグッときたね。夕方チェックアウトしてピックアップバンが来るまでPUJIの店で最後のビールを飲んだ。わずかビール二本でほろ酔いになったのは明るい陽気のせいでも空腹だったせいでもないだろう。僕は東京営業部長になると約束してきた。クタのアディ ダルマ ホテルそばの「WARUNG KITA 」というお店です。ちなみに「KITA」とは英語で「OUR」。PUJIはいつも「自分」ではなく「我々」な人なのだ。