流れ流れてまだこうして東京のど真ん中でふんばっている。
時々これまでの人生を振り返るように、高い所から
この街を見渡してみたくなる。
情けないまでに弱く、脆い俺が顔をのぞかせる。
とうに失ってしまったものを待ち望んだり、
手にできるはずもないのに想像を巡らせたり。
ひらひらと空に散らす事も
どす黒い河に流す事もできないくすぶり。
唾をかけたいことと愛しくて抱きしめたい想いが
交互に激しい波のように押し寄せる。
昨日は一睡もできなかった。
おまけに人生初の金縛りときやがった。
こうして這い上がってまた流れは生まれてくる。
あぁ、自分の弱さ愚かさが嫌になる。