書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

暗黒街の日系人、黙殺の丘を越え

シカゴのギャングスター、博徒であり、殺し屋、
ケン・エトーをご存知だろうか。
「TOKYO JOE 」とも呼ばれ、アメリカ犯罪史上
最も悪名高き日本人だ。
やっと「TOKYO JOE マフィアを売った男」を観た。
「TOKYO JOE 」のクライムドキュメンタリー。

1983年シカゴで賭博容疑がかけられていたケン・エトー
口封じのために車の中でマフィアから三発の銃弾を頭部に受ける。
奇跡的に命を取り留めたケンは連邦保証人保護プログラムの適用で
FBIに協力、マフィアの壊滅、政治家の癒着などを証言する。

この手の人間の狂気や正義の音がするドキュメントは最高に好きです。

最後の方に晩年のケンの写真が一枚だけ映される。
まったくといっていいほど顔が変わっていた。
環境や生き方によってこうも人間は変わるんだねぇ。

特に山場もなく、淡々と事実に沿ってのみ進んでゆくのもいい。
最近は盛り過ぎのものが多すぎる。
テレビのテロップなんかも誇張させすぎてみっともない。
考える、感じる隙ってもんが映像には大事だと俺は思う。

うん、いいDVDを観た。
と、思ったらYouTubeでアップされてやがんの。
「ケン・エトー マフィアを売った男」

秋の夜長に是非。

「それではみなさん、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」