漂流したまま、辿り着けないそれぞれの気持ち。
気になってた映画「空白」を観た。
万引き、交通事故、モンペ、いじめ、マスコミ報道、無関心、崩壊、自殺、孤独、偽善、罪悪感…
これらがずっとストーリーに張り付いてゆく。
エンドロールの余韻に何を見つけるのか。
観た者の過去がその答えを導いてゆくのでないか、自分はそうだった。
描かれるそれぞれ人物に、自分の中に宿る(潜む)狂気や孤独、焦りが映る。同じものがある。
きっとそれは形は違えど、多くの人の中にあるのではないかと。
小さなシアターの咽び泣きはその孤独の声に他ならない。
寂しい愛にがっつり泣きました。
古田新太、松坂桃李、寺島しのぶ、片岡礼子など演技が凄すぎた。
感情が揺さぶりまくられるいい作品でした。
やっぱり映画館はいいね、
迫力のアクションとかも合うけど、表情のシワ一本まで見逃せないこんな静かな作品こそ大きなスクリーンがいい。
空白、おすすめです。