書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

明日がわからない僕等を照らす光は何処

イブの昨日、色気もなくジムでトレーニングを
終えた夕方。休憩室で本を読んでいたところに
テレビから飯島愛さんの訃報が飛び込んできた。

彼女とはかなり前に番組の収録で一緒だったことがある。
ミリオンセラーをとばし、とても多忙だったころ。
それでもスタッフからはほんとうに気づかいができて
優しくて努力家だといい話ばかり耳に入ってきた。
友人が彼女と親しくて、友人が風邪を引いたといえば
スケジュールの合間に両手に抱えきれないほどの
スーパーの袋をもって駆けつけるような温かい人柄。

原因はまださだかではないが享年36歳。
確かに若い。
これは一般論としてだけど俺も近い世代として
苦悩の質が大きく変化する年代でもある。
健康、人生、仕事、恋愛、家族、収入。
それまで無関心だったり、当たり前だったりしたものが
とてつもなくリアルに感じる瞬間がある。
瞬間が時間になり、日常を侵食することで
均衡を崩してゆく。
あきらめることも慣れることもできない年齢。

とても繊細な方だったと思う。
彼女が描いた明日はどこだったのだろうか。
今はただご冥福を祈ります。



苦しいことも、へこむこともまだまだたくさんあるだろう。
痛みを飲み込んで瞬間を光に向かって。

愛に溢れる世界へ。




           

               「モヒ猿」も観ていってください。