書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

人生が笑顔に映る、人里離れたところで

宿泊先から車で30キロ、山村の集落を目指す。
何もなき一本道、そに忽然と店はある。

引き戸を開けると小窓から笑顔が出迎え。

山の美味をいただき、おばちゃんと談笑。

久しぶりに笑顔のきれいな人に出会った。
素朴で気さくで飾らない人柄。

「ねぇ、おばちゃん、煙草吸ってもいいかな?」
「おたりまえだろ、オラんちなんだから」

御歳80歳。

かわいい。

生まれも育ちもこの集落。
東京に行ったときは、戻ってきて三日間頭痛が
止まらなかったとか。

どんな言葉も超越して、心安らぐ表情。
こんな風に歳を重ねられたらな思う。

帰り際、握手をした。
あまりにも素敵な人だったのでハグをしたら
そういう習慣になれていないのか
ただ立ち尽くし、顔を俺の胸にうずめてくれた。



シンプルにしなやかに。

「人生は難しくせんでええんよ」

おばちゃん、ありがとう。



旅に出るたびに触れる人情。
それがきっとまた成長させてくれる。

来月は念願のハイサイ沖縄旅。

心と体が求めつづける限り、
たくさんの土地を歩いてゆく。



Merry chiristmas!
素敵な一日を!