書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

日々鍛錬

何事も日々の積み重ね。それしかない。
いきなり状況が変わったり、ブレークしたりすると
思えることも、絶え間ない日々の積み重ねがあるから。
そこを忘れちゃうんだよな。努力もしないでなんにでも
なれて、なんでもできる気になるのは大きな間違いだね。
俺は昔から努力が嫌いで、そのくせなんでもできると
自惚れててさ。20代の後半になって努力してる仲間が
どんどん頭角を現しはじめて、ひどい自己嫌悪になった。
真夜中に自宅マンションの風呂場でシャワーを全開にして
「ぅおおおおおおおっっっっっーーーーーー」って
叫んでた(苦笑)。やばいよね、あの頃の自分。
当時の俺はなにも考えてなくて馬鹿みたいに毎晩六本木で
浮かれ遊んでてさ。そのときに考えたんだよね。
「自分できることをできるかぎりやろう。一回しかない
人生だからしっかりと胸をはれる足跡をつけよう」ってね。
筆を握りだしたのはこの頃。その後、ニューヨークに
単身で行って書のパフォーマンスをして以来、この道を
歩いている。「愚」や「焦燥」をテーマにした作品が
多いのもそんな自己嫌悪のかけらが胸に刺さっているから
なのかも知れないね。

って前置きがメインになるくらい長々と書いてしまった。
デジカメの写真を整理していたら一年前の写真が出てきた。

太ってんな〜、俺(苦笑)。これはまだいいほうで他の
写真なんかもっと顔がまんまるだ。
ボクシングを始めて10ヶ月が過ぎた。ちょっとは効果が
出てきてるんだな。日々の積み重ねってヤツだよね。
書もそうだ。まだまだ未熟だけど日々重ねてゆくこと、
そのチャンスをもらえていることに感謝なのだ。