今年に入り、父の体調が急激に悪くなり、
入退院と検査、ケアマネージャーや在宅看護師とのミーティング、
セカンドオピニオンや在宅医の確保、
各病院の相談員の打ち合わせなど怒涛の一ヶ月だった。
どの結果も残念ながら希望を持たせてくれるものはなかった。
あとは「その時」に向かって行くしかない。
いい歳して本当の意味での命の尊さと儚さ、覚悟を感じている。
嘆きながらも杖をつき、いつもオヤジの側に寄り添うオフクロ。
仕事柄ただでさえ少ない睡眠時間を削って病院に行ったり
実の親のように大切にし、明るく振る舞い両親を笑顔にしてくれる妻、
会えば優しい言葉をかけてくれる仲間たち、
多くを言わずとも内側を察し、行動と言葉をくれる師、
作品を力や励みにしてくれ、書家の自分を応援してくれる方々。
近隣の住民の皆さんや介護に携わる多くのスタッフの献身。
こんな中、本当に助けてもらい、支えていただいている。
応えられるのはもう少し先になるかも知れないけど
恩義は生涯忘れることはない。
そして食欲も元気もなくなってしまったが
淡々としている(見せている)父の人間の大きさに最大の尊敬を抱く。
魂以外の部分でオヤジの息子である時間は
そう長く残されてはいない。
時間は誰にとっても平等だけど
質量はどう生きるかによってそれぞれ違う、
生ききろう、人生は二回目ができないのだから。
たくさんの人の支えや愛情を感じ、
やはり「生きる」って素晴しい。
PS 読んでくれた人の中にはそれぞれの中にある
辛い過去を思い出させてしまったりしたかもしれないです、
すみません。