書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

吐きだせ、そして新しく思い切り吸い込む

今朝も6時から静かなうちに粛々と筆をとる。

7時過ぎ、ベランダのバンブーチェアに座って朝食&読書。

ベーコンと卵のイングリッシュマフィン。
そして村田園の万能茶。
気持ちが解き放たれるひととき。

昨日も素晴しい縁に紡がれた一日。

詳細は正式決定してからですが、ある街で今夏開催される
被災地復興支援イベントの題字の件でファーストミーティング。
東北と関東を繋ぐ魂込めた文字を書きます。

夕方からは来日中の韓国の漫画家に効果音の筆文字のレクチャー。
来月出版される作品なんだけど歴史物なので効果音は筆文字のほうが
臨場感を演出できるしね。
「ズバッ!」とか「バンっ!」とか「サァァァァ」とか
創作書家人生初の言葉を書いて教えました。
しかしこの韓国人の作家さんの絵の技術はハンパじゃない。
フランスなどでも活躍しているみたいだけど、
この技術力なら間違いなく日本でもすぐにブレイクだ。

通訳を介して彼は言った。
「やればやるほどにその壁は高くなって、うまくいかないことに
 ジレンマを感じたりしませんか?」と。
俺は答えた。
「そう、さらに高い山に登りたくなるよね。そのためにこれまで以上の
 トレーニングを積まなければいけないし、プレッシャーも怪我する
 リスクも増える。でも登らされているわけではないですもんね。」

言葉なんか通じなくても表現者としての共通言語がある。


田中好子さんのお別れのメッセージを聞いた。
鳥肌がたち、涙が溢れて止まらなかった。
人として、女優としてたくさんの無念が去来したでしょう。
それなのにあの愛に溢れた想い。
去り際が生き様と言うけど本当に美しい心を持った女性だったと思う。

3 ・11以降、一日を大切に生きようと
吐き気がするくらい強く強く思うようになった。

まだまだ己を試したい。
必要とされるならどこにでも走ってゆく。