書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

今を生きる 

本日発売の月刊「Yo-Ro-Zu」

ポンタも興味を示す内容。

ひとつの物語を書きました。

そんなの絶対おかしいよ。
言いたいけど、君の方がおかしいと言われそうで。
なんで命が優先されないの?
叫びたいけど、君はわかってないと言われそうで。
真夜中だったけど家を飛び出し全力で走った。
なにも消えてゆかない、どこにも辿り着けない。
外灯に集まる虫たちは走行性と言って
光に向かって移動する性質があるらしい。
本来なら月の光に向かいたいらしいけど
遠すぎるから、近くの外灯に集まるんだって。
バチバチって音を立てて死んでゆく虫を見たよ。
今夜も怖いから近くの光に安心を求める。
そこじゃないってわかっていても。
やっぱり心はバチバチって音を立ててる。
いろんな人がいろんなことを言ってる。
もういいよ、まぁだだよ。
誰も予測できないことが世界中で起きている。
おかしいって言われるかもしれない、
本当にわかってないのかもね。
でも、
やっぱりかくれんぼはやめた。
真夜中の閑寂、ちょっとだけマスクを外していいかな。
空気をいっぱい吸い込んで、月に向かって走り出すから。
(↓こちら原画)
6月は夜にひとりよく歩いてた。
誰もいない静かな住宅地、等間隔の電灯の先に月が浮かぶ。
見えるもの、見えないもの、聞こえるもの、聞こえないもの。
いろんなことが心にのし掛かる、そんな中で生まれた言葉たち。
あなたとわたし、重なるシーンが繋がればいい。
今日から7月。
夏の始まりに激しい雨。
流してしまえ、
ツキを変えてゆこう。