書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

シャトー・ムートン・ロートシルトの絵画

飲食店で仕事をしていた時期が長かったおかげで
尋常ならぬ量のワインを抜栓してきた。
抜栓の数だけそれぞれの物語がある。

通を気取ってしきりに
「このカルベネがね、カルベネ(正解はカベルネ)がね」と
抜栓している時に若い女性に自慢げに語りかけるおじさんや、
連れの女性がトイレに行ってる隙に呼ばれて
「今日は(女性を)落とそうと思ってるから
強めのワイン持ってきて」と
昔の目薬の役割を求めるお客もいた。(その以前に強めのワインって)
酒好き色を好む風景をたくさん見て来た。

ワインは好きだから今でもよく飲む。
そして年に数回、こんなステキなボルドーを抜栓させてもらっている。

シャトー・ムートン・ロートシルト 2001年。
アートラベルの魁、ピカソシャガールマティスウォーホール
などそうそうたる作家がそれぞれのヴィンテージに描いている。

2001年といえばアメリカ同時多発テロ事件のあった年、
それゆえに平和が作品テーマになった絵だそうだ。

食と芸術の融合は俺の中でも大切なテーマ。

日常にあること、
それが一番なのだ。