書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

VOW CITY

久しぶりに実家に戻った。
とても暖かな日だったので駅までの帰り道をのんびり歩いてみることに。
いやぁ、実にディープな街です。改めて好きになりました、この街が。

かつてなにかの雑誌の取材を受けたとき、「ポエマー」と赤面ものの
名前で紹介されたことがありました。しかし知らず知らずのうちに
俺の中には育った街からの影響を受けていたのでした。

 「唄えるスナック 歩絵夢」
そう、俺は歩絵夢ァーだったのか(笑)。「歌える」のではなく「唄える」
のです。ロマンチストとヤンキーの土壌が生んだグレイトネーミング。
とても三階まで上がる勇気はありませんが、歩絵夢を夜露死苦

このビルの「歩絵夢」の階下には・・・

 「せいこ」
せいこ、といえば松田さんの専売特許だと思ったらこんなにもぬるめの燗が
似合う「せいこ」が存在していたとは。60歳くらいで真っ赤な口紅を
塗ったママの歌う「赤いスイートピー」(想像です)。
まさにアンチエイジング(苦笑)。お会計三千円の伝票を見せて
「はい、三千万円」(これも想像)。日本人に生まれて良かったぁ。

もう、お腹一杯、のんびりと癒されたい気分。と振り返ってみれば・・・

 「居酒屋 おばん」
欲も艶も砕け散る、直球ネーミング。ただの人になれるヒーリングスポット。
「おばんサラダ」とかはないことを願います。

どこも一度も行ったことはありませんが、それぞれの、物語を想像させて
くれます。素晴らしすぎる!いいぞ、我が街!