書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

THE EDEN

世界中には出会いたくても出会えないものであるれている。

その間隙を突く男から

午前中に電撃バップの誘い。

「渡したいものがあるんだけど
蕎麦屋で一杯やらない?」

最高の誘い文句だ。
25年前、擦り切れるほど聴いたレコード。
しかし誰かに貸したまま、正体を消してしまった。

未練など持たない性格だが
この一枚にはずっと固執していた。
けして有名とは言えない、
インディーズのアルバムだけに
探しても探しても情報すら満足に見つからなかった。

電撃バップの盟友からの贈り物。

THE EDEN
大人たちが静かに過ごす金曜の午後の蕎麦屋
静寂を破る歓喜の声をあげてしまった。
ビールを飲むことさえも忘れてしまった。

ゆっくり再会を楽しんだ後、
自宅に戻り部屋を爆音で包む。

深淵なる時間をエイトビートが砕いてゆく。

今いる場所から遥か遡る、
その源流はヒリヒリとした
そのロックンロールレコードにある。