昨夜のさすらい。
労働の後、荻窪motenasi,
今年一番の鰯。 脂の乗りが上品で口にした瞬間にとろけてゆく、綺麗な旨味だけが余韻に残る。
タコ一匹、まるを茹で上げ、 その側から切り落としてレモンのみで。 弾力とはこんなに愛おしいものなのかという旨味が押し寄せる。
長期熟成の黒糖焼酎「高倉」と良く合う。 「浜千鳥の詩」「じょうご」と味わい深い酒を生産する奄美大島酒造、好きな蔵元。
少しつまみつつ、和牛の登場。 人間は外見で計れません、しかし料理は見た目で素晴らしさがわかる、そんな典型。 先ほどのタコの脳味噌のバターソースのコク、ブラックペッパーもピクルスにして優しい食感にして脇をかためる。 君臨する肉の非常識な存在感。火入れも完璧。 バランスの妙はスティーブンジェラート級、 南野選手、リバプール入団移籍おめでとうございます。
広い世界へ飛び出すイメージを享受する素晴らしい料理。 情熱へと帰結した夜。
ご馳走さまでした。