iPodからロックンロールを響かせ、
地元の朝を駆け抜け、
息を切らせて思い出の公園に着く。
高校生の頃、寝てるんだか起きてるんだかもわからず
なんとか授業を終えて家路に着くと
当時バンドをやっていたギタリストの相棒とこの公園によく来た。
同級生が部活に励んでいる時間、
俺たちはこのベンチの背もたれに腰掛け、言葉を重ねた。
「あのバンドのレコードすごいな」
「憂いがあるメロディとポップな曲をふたりで創ろう」
「新宿ロフトでやりたいよな」
もちろん金なんてない、
寒い冬、近くの自販機であったかいミルクセーキを買って
その温度などはるかに凌駕する熱さで
日が暮れるまで思いをぶつけ合った。
卒業し、同級生たちは見えない世界に飛び立った。
俺たちはこの公園から
音楽スタジオやライブハウスに
場所を替え、曲を創り、ライブをやり
変わらぬ夢を追い続けた。
あの時と同じように風が冷たい冬の日、
同級生が部活に励んでいる時間、
俺たちはこのベンチの背もたれに腰掛け、言葉を重ねた。
「あのバンドのレコードすごいな」
「憂いがあるメロディとポップな曲をふたりで創ろう」
「新宿ロフトでやりたいよな」
もちろん金なんてない、
寒い冬、近くの自販機であったかいミルクセーキを買って
その温度などはるかに凌駕する熱さで
日が暮れるまで思いをぶつけ合った。
卒業し、同級生たちは見えない世界に飛び立った。
俺たちはこの公園から
音楽スタジオやライブハウスに
場所を替え、曲を創り、ライブをやり
変わらぬ夢を追い続けた。
あの時と同じように風が冷たい冬の日、
その公園のベンチの背もたれにひとり腰掛ける。