書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

青空をゆく。

二十歳を過ぎた頃、ロックが、パンクが好きで無軌道のまま傍若無人
やんちゃだった自分の唯一渋好みだった趣味が温泉だった。
そのときからずっと行ってみたかった温泉、今回ついに訪れた地が
伊豆北川にある黒根岩温泉である。海抜0メートル、海沿いにあって
まさに水平線目線で湯に浸かる。キャッチコピーは「アメリカを見ながら
入る露天風呂」らしいが眼前の大陸は大島〜。

▲湯船からの眺め。一応混浴となっていますが小さな湯船に絵人間を含む
大の男たちがタオルで隠さず闊歩されていては女性は入れません(女性
専用タイムもあるけど)。ライオンの檻に入ってゆく者を人は勇敢とは
言いません。
雄大な海を眺めて気持ちよく浸かっていると一人のまじめそうな男性が
隣にやってくる。みんな海の方に顔むけて入っているのにその人はなぜか
海を背に国道の方に顔を向けて浸かるので自然と目が合ってしまう。
男「どちらから来られたんですか?」
俺「東京です。三時間かけてきましたよ」
男「・・・・・・・」
・・・・お前は国勢調査員か!
話をふっといて広げない変わった人もやってくる黒根岩温泉。

こちらは宿の露天風呂。最高の眺め。貸し切りなので変なヤツはいません。

何年ぶりかに舟盛りを見ました。キンメの煮付け、伊勢エビ、アワビ、鍋、
ものすごいボリュームと美味なる魚の数々・・。テレ東の旅番組のようです。

料理のIT革命やぁ〜。

大好きな温泉、景色、料理、酒。ならば釣りもやっとこ。

簡単な仕掛けと竿を持っていったのでこんなんばっか、死ぬほど釣れます。
30分で飽きました。一応今年初釣り。リールを海に落としてしまった。
環境を破壊してしまった(それ以前にリール、海に落とすヤツって・・)。

山の中腹、単線のローカルな駅から見た絶景。やっぱりいいな海ってやつは。

で、ホームに座り、電車が来るまでのんびりとスケッチ。風と対話。

とっても満足な旅でした。2006年の静かな幕開け。